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友愛11月号—鳥取米子ソーラーパーク見学と揚水発電の旅

12/04/2019

友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙

WFCピース・セミナー 活動報告 
鳥取米子ソーラーパーク見学と揚水発電の旅


10月22日~23日、WFCピース・セミナーの講師、木原省治さんとその仲間たち総勢6人の旅に参加しました。
島根原発を巡る状況、鳥取、岡山にまたがる俣野川揚水発電所の見学、とっとり次世代エネルギーパークの拠点とっとり自然環境館、ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク、米子水鳥公園・・と様々な場面から生活の知恵を学ぶ旅でした。

米子から脱原発を目指す土光ひとし市議会議員による学習会は、喫茶「よどえもん」にて島根原発の所在地クイズから始まる。過酷事故発生時の避難経路など、私たちの日常生活に最も近いところからの視点は境界のない日本列島全体への問題提起と受けとめる。(PS:ご自宅(淀江町)向かいの空き家を利用した喫茶「よどえもん」コーヒー、ケーキ美味でした)

とっとり自然環境館は環境教育の中核施設として運営。圧巻は隣に広がる国内最大級の(太陽光発電施設)ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク。一般家庭の約12,000世帯分の年間電力消費量に相当する。とっとり次世代エネルギーパークは、太陽光、小水力、風力等50を超えるエネルギー施設等で構成。施設、観光地を巡るエコツアーも実施されている。(PS:自然環境館では除草に一役の3匹のヤギファミリーに川土手の葛の葉を調達する。ちなみに除草剤は一切使用していないそうだがヤギさんたちは除草というより子どもたちに大人気とのことでした)


米子水鳥公園がある中海周辺は、国内で確認された野鳥のうちおよそ42%の種類が記録されており、約120種類、最大10,000羽以上の野鳥が確認される。西日本最大の野鳥の生息地のひとつである。
市民と共に自然を守り育てていく施設として運営されている。
ボランティア指導員の解説を受けながらしばしバードウォッチングを楽しむ。(PS:コハクチョウの集団越冬地としては日本の南限となっている。残念ながら食事に出かけている様子で壮観な群れには会えなかった)

翌朝、今回の旅の主要目的地、俣野川揚水発電所へ向かう。
このダムは二つのダムの高低差(約500メートル)を利用して120万キロワットの発電を行う。上池(土用ダム、岡山県新庄村)、下池(俣野川ダム、鳥取県江府町)、両県にまたがる大規模な施設である。下池より低い位置に地下発電所がありポンプ水車・発電電動機の回転方向を逆にすることにより昼間の発電と夜間の揚水を行っている。揚水発電というのは、電気の需要が季節や時間・曜日、また太陽光発電の普及で日照によっても変化するために、需要量の変動を吸収する役割を持つ。要するに、放電したり蓄電したりする大きな蓄電池の役目を担っている。


電力の使用が少ない夜間に火力・原子力発電所などで発電した電力を使い、下池の水をくみ上げておき、電力が多く使用される昼間に、消費電力の大きさに合わせて上池から下池に水を落として発電し、家庭や工場へ送電する。上池から下池に落として発電できる時間は7時間、下池から上池へ水を上げる時間は10時間かかる。マイナス3時間の損に思われるが見えないところで電気の安定供給に貢献している。

中国電力には俣野川発電所の他、岡山県に新成羽川(しんなりわがわ)30万3千キロワット、広島県に南原(なばら)62万キロワットの揚水発電所がある。
(PS:相互作用によるバランス発電の仕組みは面白い発電方法と思った。山々に囲まれた発電所の周囲は紅葉が始まっていた。猿、鹿、猪、時には熊とも遭遇するとか・・地下発電所は工事中で見学できず残念だった)

パンフレットに書かれている「豊かな自然の宝庫鳥取」のキャッチフレーズ。
鳥取県が試行錯誤しながら向かい合っている自然、環境への取り組みは次世代へ伝わっていく「生きる」テーマとなっていくように思いました。
私たちの、これからの活動に様々なカタチで応用していく学習の旅となりました。

お天気にも恵まれて、行き道は、宍道湖展望台にて道の駅「たかの」で調達したそれぞれのお弁当をシェアしながら和やかな時を過ごし、日本海に面した「うなばら荘」に宿泊。
温泉と美味しい食事に預りおしゃべりも弾んで元気を充電いたしました。
帰り路は国営備北丘陵公園内をドライブ。大きなイベントの後でコスモス畑は見ることが出来ずに残念でした。園内で昼食の後は、三次ワイナリーで買い物して帰途につきました。

木原省治さま、
企画から準備、運転手そして細やかなご配慮に参加者一同、心よりお礼申し上げます。

原稿を書くにあたり、参加者皆さんのメールを参考にさせていただきました。

                  WFCピース・セミナー 渡辺朝香

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第3期ー第3回基礎講座を開催しました

11/26/2019

11月23日(土)、第3回の WFC Hiroshima を つ・た・え・る 基礎講座が開かれました。先月に引き続きフィールドワーク。多賀俊介さんに、旧陸軍被服支廠界隈を案内していただき、軍都廣島について学びました。
被爆後旧陸軍被服支廠に収容された人々の様子をテーマにした峠三吉の「倉庫の記録」をみんなで朗読しました。フロイド・シュモーさんとその仲間たちが家を立てた場所にも行きました。

第3期ー第2回基礎講座を開催しました

10/27/2019

10月26日(土)、第2回の WFC Hiroshima を つ・た・え・る 基礎講座が開かれました。今回はフィールドワーク。シュモーに学ぶ会のみなさんに、江波の皿山界隈(射撃場跡、慈仙寺)を案内していただき、最後はシュモーハウスで、たっぷりとフロイド・シュモーさんとその仲間たちの活動について学びました。
シュモーさんの戦争によって傷つく者たちへのあたたかい共感の思い。様々な人たちとその思いを実行する姿に感動しました。

友愛10月号—一期一会 バーブ・シェンク

10/25/2019

友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙

一期一会
バーブ・シェンク

 2017年の8月に、広島が私たちの家になりました。想像をはるかに超える程の我が家になりました。ワールド・フレンドシップ・センターに関係する多くの素晴しい人々が、すぐに私たちと仲良くなりました。バーバラ・レイノルズやWFCの使命を学べば学ぶほど、それは私たち自身の使命となりました。800人位のゲストたちを泊め、1600食以上の朝食を提供しながらこの使命を共有することで、私たちは、平和は「一期一会」によって築かれることを確認しました。美しい街とその周辺を歩き、また自転車で巡りながら、私たちは、魔法のように爽やかでくつろげる場所を発見しました。今では私たちのWFCの忙しい2年間のこのような様々な事柄を懐かしく思っています。

 私たちは、文学や歴史を一緒に読んで議論した英語クラスを懐かしく思い出します。こ授業を通して、私たちは、生徒の皆さんの日常生活や興味、関心、そして広島や日本各地の特別な慣習や場所について色々多くを学びました。そして私たちはよく笑いました。

 戦争・平和・文化・政治・個人的な経験について話し合ったゲストたちとの朝食が懐かしく思い出されます。世界中の様々な地域からのゲストが、朝食を取りながら結びつきを深めあうことは特に満足のいくことでした。時には彼らは再び会うための打ち合わせをしました。

 WFCの理事会メンバーや、私たちをサポートし、何かと活動に参加してくれた多くの人々の温かい友情を懐かしく思います。清掃、食料の提供、翻訳や編集、不要品の運び出しと廃棄、WFCのウェブサイトの更新、ゲストやインターンを医者に連れて行くこと、塗装、書籍や文書の整理、家具の移動等をしていただきました。

 私たちが日々親しんだ川から、宮島・瀬戸内海、山々、そして多分何よりも三滝の寺々や山まで、美しい広島を懐かしく思っています。また牡蠣・お好み焼き・その他広島の素晴しい食べ物も思い出します。

 おそらく私たちの仕事の中で、最もやりがいがあったのは、ゲストと彼らの体験を共有する被爆者の証言を目の当たりにしたことでした。ゲストたちは言葉を失うほど感動し、この経験が彼らの人生を永遠に変えたとしばしば語りました。これらのゲストが母国に戻って、被爆者の話を語り伝える影響の大きさを計算することは不可能です。

 広島での2年間、私たちの人生を計り知れない程豊かにしてくれた皆さんに、心の底から感謝したいと思います。私たちは、皆さんの事や、私たちが共有する使命を決して忘れません。

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友愛10月号—広島を振り返って ダニー・オットー

10/25/2019

友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙

広島を振り返って
ダニー・オットー


 過去2年間を振り返ると、私の心は思い出で一杯になり、広島での私の経験について書くことは困難です。私たちは多くの素晴しい人々に出会いました。まず第一に、WFCに関与し、センターの活動に多大な時間と労力を提供している広島の人々に出会い、また、広島の被爆の実相について学ぶために、様々な国から来た多くの興味深いゲストたちに出会いました。時には私たちは二つの世界に住んでいるように思いました。ある時は、世界各国のゲストたちと一緒に時間を過ごし、朝食を提供してから、バーバラ・レイノルズの話と、平和と核軍縮のための彼女の仕事について話しました。レイノルズの話をした直後に、私は英語の授業で、地元のWFCメンバーと会って、広島への爆弾の影響についても一緒に考えたものでした。できれば、この二つのグループの人々を結びつけられたら良かったと思います。

 全ての海外からのゲストたちとの時間を私たちは楽しみましたが、記憶に残る何人かの人たちがいました。最初の年の2月、あまりゲストで忙しく無い時、私たちはある女性から一組の男女二人連れのリクエストを受け付けました。急な予約でしたが、彼らが被爆証言を必ず聞けるように確認を求めました。彼らが到着すると、私たちは一緒に、お茶と会話の時間を過ごしました。自己紹介の後、女性は、これまでに軍関係者を受け入れたことがあるかと尋ねました。私は誰も思い出しませんでしたが、軍の人々も歓迎されることを彼らに保証しました。すると彼女は、男友達に彼の仕事を教えるように促しました。それで彼は私たちに、アメリカ空軍で現役であり、空軍戦略司令部で勤務し、アメリカの核武装した爆撃機を目標に導くためのプログラミングの開発を任されたと語りました。彼の仕事は、爆撃機のパイロットをルイジアナの基地から潜在的な攻撃目標に導くための詳細なチェックリストを開発することでした。それから彼の友人が言葉をはさみ、新たな核戦争が発生した場合に何が起こるかを彼に理解して欲しいと思って、彼らは広島とWFCに来たのだと言いました。

 翌日、二人のゲストはヒバクシャの話を聞き、WFCガイドと一緒に平和公園を巡って、原爆資料館を見学しました。夕方、彼と私は夜遅くまで戦争、戦争の脅威、平和の本質について話し合いました。翌朝、彼らは出発しました。私たちは彼の名前を尋ねませんでした。彼は空軍の彼の上司が彼の訪問を知ったら喜ばないだろうと言いました。私たちは二度と彼らの消息を聞くことはありませんでしたが、私はよく考えます。彼の広島訪問とWFC宿泊が、ひょっとしたら彼の仕事に対する考え方を変えたのではないかと。

 バーバラ・レイノルズは、WFCの使命を「一期一会が平和を築く」と設定しました。これは重要な使命であり、空軍の一員との出会いの例は、私たちが個人レベルで真剣な会話をして人々と触れ合うことができる一例です。私は、このように非常に個人的な方法で平和の構築に取り組む機会を与えてくれたWFCに感謝しています。

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