訃報 渡邊道子様ご逝去

理事の渡邊道子様がお亡くなりになりました。皆さまに謹んでお知らせ申しあげます。

長年、WFCの為にご尽力された渡邊道子さまに哀悼の意を捧げ、道子様の安らかなご冥福を心よりお祈り申しあげます。

道子さんは、長年WFCの英語クラスや、ピース・セミナーにも熱心に参加され、豊富な経験と見識で我々一同をいつも鼓舞してくださいました。

道子さんは旧満州の生まれで、敗戦後命からがら日本に帰られました。その貴重なお話を聞いて、ぜひ文章に残すようにお願いしたところでしたが、念願が叶いませんでした。

道子さんは東洋大で司書の資格を修得され、長い間岩国市立図書館に勤められました。
この間、岩国兵士センターに関わられ、ベトナム反戦のアメリカ兵士をかくまう活動などをされていました。
広島に移られてからは、広島府中教会で教会役員、婦人会の会長としてご活躍中でした。

Hiroshimaを つ・た・え・るオンライン基礎講座のお知らせ 2月


2021.2_松本滋恵さん講座オンライン基礎講座 2月のテーマ
「詩人として平和活動家としての栗原貞子」
講師は原爆文学研究科の松本滋恵さんです。

*今月の講座のチラシを添付しております。どうぞお友達にも声をかけていただければと思います!

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「1945年8月5日夕方、母の実家(本川町)から、自宅の江波に戻っていなければ、私はこの世にいません。」

3歳で被爆された松本さんは、「生かされている」そんな思いをずっと心に抱えながら生きてこられました。厳しい戦後を生き、24歳で結婚。8年後交通事故で夫が他界。給食調理師として働きながら、3人の子どもを育てました。

子ども達が巣立ち、「人生やり残しが、あるか?ないか?」と自分に問うた時、大学進学を決意され、「原爆文学」を専攻されます。

松本さんが研究されたのは「詩人 栗原貞子」。

栗原貞子さんの人生を研究する中で、「詩人としての栗原貞子」「平和活動家としての栗原貞子」に出会うのです。

詩人 栗原貞子さんの人生を辿りながら、詩「生ましめんかな」/詩「ヒロシマというとき」そして、ワールド・フレンドシップ・センターを設立したバーバラ・レイノルズとも関係のある 詩「二十世紀の船出―ソ連核実験抗議船に寄せてー」も御紹介くださいます。あらかじめ募った受講者による、詩の朗読も準備しております。

市民講座の講師も務めていらっしゃる松本さんの「詩人 栗原貞子」への思いに触れてみませんか?
たくさんの参加をお待ちしております。

<今月の講座チラシは、広島女学院大学准教授のロバート・ダーマーさんが作成してくださいました。ありがとうございます!>
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日時:2月27日(土)午前10:00~12:00

場所:ワールド・フレンドシップ・センターから配信

形式:オンライン講座

参加費:一般参加者500円 WFC会員400円 学生300円

申し込み方法:
お名前/メールアドレスをご記入の上、
WFC事務所までメールでお申し込みください。
wfchiroshima@gmail.com

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お支払い方法

★クレジットカード決済
https://syncable.biz/associate/wfc6545/donate/

★銀行振り込み
広島銀行 皆実町支店 
普通預金 No.0098421       
口座名義人  特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター 
理事 山根美智子

ゆうちょ銀行店名 五一八 店番 518
預金種目 普通預金
口座番号 2446811

★WFCへ直接、お持ちください
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*オンライン配信の方法
Zoomを使ってライブ配信を行います。

詳しくはメールで参加者の方に連絡いたします。

*インターネット環境のない方の為のWFCでの受講は、新型コロナウイルス感染拡大のため今回はありません。
*ライブ配信を見逃された方のために、講座の様子を録画する予定です。後日、視聴を希望される方もお申し込みください(費用は同額です)。

WFC対面での活動を徐々に再開いたします

いつもWFCへのご支援・ご協力を賜り、大変ありがとうございます。
さて、皆様ご承知の通り、広島県・広島市の新型コロナ感染症拡大防止集中対策の結果、広島市内の状況はステージ2まで改善されました。

WFCも、昨年末より閉館しオンライン開催での行事のみとしておりましたが、今後は徐々に再開することといたしましたので、皆様にご案内申しあげます。

英会話クラスは先週より対面参加が再開されましたが、オンライン参加の方もおられます。行事によりましてはオンライン開催を継続するものもございます。ご不明な場合はWFCまでお問合せください。

2月21日までは広島県・広島市の第3次集中対策期間となっており、ステージ1までの改善を目指す、とされております。

WFCご来館の際には、引続き、以下の感染拡大防止対策を徹底していただきますよう、皆様のご協力をお願いいたします。

感染拡大防止対策
1.マスク
会話中を含めマスクの着用をお願いします。

2.検温
ご来館の際には検温をお願いします。37度以上又は本人の平熱より5分以上高い場合は、入館できません。また、体調の悪い方は来館を控えてください。

3.消毒
母屋の玄関・英会話クラスに、アルコール消毒液を用意しますので、来館、退館の際は、ご使用ください。館内の会合、英会話クラス終了後には、テーブル、椅子、ドアノブ等、アルコール消毒をお願いします。

4.トイレ
母屋、英会話ルームのトイレのタオルは当面撤去し、ペーパータオルを備えます。

5.三密の回避

6.軽食
複数人が集う英会話クラス、会合、活動中に軽食を取ることは避けるようお願いします。

7.首都圏など、緊急事態宣言継続中の地域へ2週間以内に往来のある方は、各活動への参加を自粛していただきますようお願いします。当該地域から広島に来られた方と2週間以内に接触のある方の参加も自粛を合わせてお願いいたします。

皆様、どうぞよろしくお願い申しあげます。

基礎講座を開催しました
『「生きて、繋いで」被爆三世の家族写真』


写真家堂畝紘子さん

1月23日(土)WFC Hiroshima を つ・た・え・る 基礎講座をオンラインで開催しました。

前日の22日。被爆者、そして広島・長崎で亡くなった沢山の方々の悲願である核兵器禁止条約が発効となり、喜びの一日となりました。
今回、基礎講座の講師を務めてくださったのは、写真家の堂畝紘子(どううねひろこ)さん。

この基礎講座も3期目入っておりますが、最年少の講師の方を今回お迎えいたしました。
テーマは『「生きて、繋いで」被爆三世の家族写真』
広島で生まれ、広島で平和教育を受けて育った堂畝さん。

銀塩写真に出会い、カメラマンとしての道を歩くに至るまでの人生と、現在の活動への思いを、私達に率直に語って下さいました。
38年と言う人生の中で、東日本大震災を東京で経験された事や、戻った広島で土砂災害で被災者となった経験が、写真家の堂畝さんに何をもたらしたのか?
また、写真家として何かできることはないだろうかと、悩みながらも辿り着いた「被爆三世」の家族写真。たった一人の被爆者が生きていて下さった事で繋がった命。

撮影、現像、展示するなかで、出会った人達とのお話も聞かせて下さいました。
講座の打ち合わせの時、土砂災害のお話になり、実は作品は展示会が控えていたため、全て泥に浸かってしまい、「家族写真が泥まみれでは可哀想だ」と、一枚を残して破棄することになってしまった事を話して下さいました。その残した一枚を今回展示下さいました。良く見ると、泥が少し残っていました。破棄せざるを得なかった写真にも、泥が少し残ったままの写真にも、写真家としての堂畝さんの被写体への優しさを感じました。