第3期ー第4回基礎講座を開催しました

講師「ヒロシマを語り継ぐ教師の会」会長杉山武郎さん12月14日(土)、第4回の WFC Hiroshima を つ・た・え・る 基礎講座が開かれました。講師はヒロシマを語り継ぐ教師の会会長、杉山武郎さん。
「ストーリーの背後にあるもの」と題して、原爆の子の像建立にまつわるお話をお聞きしました。「原爆の子の像」は、原爆のために、白血病で亡くなった子どもたちのために、佐々木禎子さんの同級生たちが、募金活動をして、つくられたモニュメントですが、その陰には多くの先生たち、被爆者の方たち、大人たちの支えがあったことを知りました。物事の背後にある名もなき人たちの働きを忘れず、感謝し、これからも平和づくりに関わっていきたいと思わされました。

友愛12月号—ワールド・フレンドシップ・センターでの広島体験 ヨヴァナ・ミロセヴィク

友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙

ワールド・フレンドシップ・センターでの広島体験
ヨヴァナ・ミロセヴィク


短い間でしたが、日本の広島でワールド・フレンドシップ・センターに滞在したことは私の人生の中でもちろん最高に幸運なことでした。ワールド・フレンドシップ・センターで1か月半暮らして、私は全く異なる文化に遭遇し、全ての場所で驚きを体験しました。私は毎日、センターでの平和、思いやり、親切などについての話し合いや現在の世界の問題についての討論に加わる事ができました。私は非常に多くの講演にも出席しました。それは具体的な広島の歴史についてだけでなく、時が経つにつれてそれがどのように報道されてきたのか、現在の核兵器保有状況はどうなっているのか、どの国が核弾頭を持ち、どの国が持たないのか、現在のイスラエルとパレスチナの問題や、福島原発事故が現代の政治に与えた影響などでした。

この様な心をとらえる社会的な意味のある講義に加えて、私は1945年8月6日に何が起きたのかについての話も数回聞きました。私はその日を生き延び、その後の人生を歩んできた人々と対話することができました。私はWFC全体から発散する立ち直る力と愛を明白に感じました。今は帰国していますが、それが私に取って最も強い思い出の一つです。

ヒバクシャは世界で一番恐ろしい残虐さに直面したにも関わらず、一瞬一瞬を平和に集中して生活しています。彼らは人生を平和の普及に捧げてきましたが、これは誰もが軽視すべき感情ではありません。このような激動の政治時代に積極性と未来への希望を見つけるのは困難なのに、WFCの人々はこれを彼らの目的にしています。私は常にWFCに触発されてきましたが、私の将来の夢は私たち全員が(私も含めて)積極的に平和を主張する責任を負うことです。私はワールド・フレンドシップ・センター、彼らの英語の授業、素敵なメンバー、そしてこの夏に私が経験した全ての意義深い経験に感謝致します。

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友愛11月号—鳥取米子ソーラーパーク見学と揚水発電の旅

友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙

WFCピース・セミナー 活動報告 
鳥取米子ソーラーパーク見学と揚水発電の旅


10月22日~23日、WFCピース・セミナーの講師、木原省治さんとその仲間たち総勢6人の旅に参加しました。
島根原発を巡る状況、鳥取、岡山にまたがる俣野川揚水発電所の見学、とっとり次世代エネルギーパークの拠点とっとり自然環境館、ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク、米子水鳥公園・・と様々な場面から生活の知恵を学ぶ旅でした。

米子から脱原発を目指す土光ひとし市議会議員による学習会は、喫茶「よどえもん」にて島根原発の所在地クイズから始まる。過酷事故発生時の避難経路など、私たちの日常生活に最も近いところからの視点は境界のない日本列島全体への問題提起と受けとめる。(PS:ご自宅(淀江町)向かいの空き家を利用した喫茶「よどえもん」コーヒー、ケーキ美味でした)

とっとり自然環境館は環境教育の中核施設として運営。圧巻は隣に広がる国内最大級の(太陽光発電施設)ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク。一般家庭の約12,000世帯分の年間電力消費量に相当する。とっとり次世代エネルギーパークは、太陽光、小水力、風力等50を超えるエネルギー施設等で構成。施設、観光地を巡るエコツアーも実施されている。(PS:自然環境館では除草に一役の3匹のヤギファミリーに川土手の葛の葉を調達する。ちなみに除草剤は一切使用していないそうだがヤギさんたちは除草というより子どもたちに大人気とのことでした)


米子水鳥公園がある中海周辺は、国内で確認された野鳥のうちおよそ42%の種類が記録されており、約120種類、最大10,000羽以上の野鳥が確認される。西日本最大の野鳥の生息地のひとつである。
市民と共に自然を守り育てていく施設として運営されている。
ボランティア指導員の解説を受けながらしばしバードウォッチングを楽しむ。(PS:コハクチョウの集団越冬地としては日本の南限となっている。残念ながら食事に出かけている様子で壮観な群れには会えなかった)

翌朝、今回の旅の主要目的地、俣野川揚水発電所へ向かう。
このダムは二つのダムの高低差(約500メートル)を利用して120万キロワットの発電を行う。上池(土用ダム、岡山県新庄村)、下池(俣野川ダム、鳥取県江府町)、両県にまたがる大規模な施設である。下池より低い位置に地下発電所がありポンプ水車・発電電動機の回転方向を逆にすることにより昼間の発電と夜間の揚水を行っている。揚水発電というのは、電気の需要が季節や時間・曜日、また太陽光発電の普及で日照によっても変化するために、需要量の変動を吸収する役割を持つ。要するに、放電したり蓄電したりする大きな蓄電池の役目を担っている。


電力の使用が少ない夜間に火力・原子力発電所などで発電した電力を使い、下池の水をくみ上げておき、電力が多く使用される昼間に、消費電力の大きさに合わせて上池から下池に水を落として発電し、家庭や工場へ送電する。上池から下池に落として発電できる時間は7時間、下池から上池へ水を上げる時間は10時間かかる。マイナス3時間の損に思われるが見えないところで電気の安定供給に貢献している。

中国電力には俣野川発電所の他、岡山県に新成羽川(しんなりわがわ)30万3千キロワット、広島県に南原(なばら)62万キロワットの揚水発電所がある。
(PS:相互作用によるバランス発電の仕組みは面白い発電方法と思った。山々に囲まれた発電所の周囲は紅葉が始まっていた。猿、鹿、猪、時には熊とも遭遇するとか・・地下発電所は工事中で見学できず残念だった)

パンフレットに書かれている「豊かな自然の宝庫鳥取」のキャッチフレーズ。
鳥取県が試行錯誤しながら向かい合っている自然、環境への取り組みは次世代へ伝わっていく「生きる」テーマとなっていくように思いました。
私たちの、これからの活動に様々なカタチで応用していく学習の旅となりました。

お天気にも恵まれて、行き道は、宍道湖展望台にて道の駅「たかの」で調達したそれぞれのお弁当をシェアしながら和やかな時を過ごし、日本海に面した「うなばら荘」に宿泊。
温泉と美味しい食事に預りおしゃべりも弾んで元気を充電いたしました。
帰り路は国営備北丘陵公園内をドライブ。大きなイベントの後でコスモス畑は見ることが出来ずに残念でした。園内で昼食の後は、三次ワイナリーで買い物して帰途につきました。

木原省治さま、
企画から準備、運転手そして細やかなご配慮に参加者一同、心よりお礼申し上げます。

原稿を書くにあたり、参加者皆さんのメールを参考にさせていただきました。

                  WFCピース・セミナー 渡辺朝香

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